70代の今も変わらぬ美しさで活躍を続ける柏木由紀子さん。
若い頃は女優として映画やドラマで活躍し、坂本九さんとの温かい家庭を築きました。飛行機事故で夫を喪いながらも家族を支え、笑顔を忘れずに歩み続けています。現在も女優業や講演活動を通じて坂本九さんの思いを伝え、さらにシニア世代のおしゃれ番長としてSNSでも多くの人に感動を届けています。
今回は、柏木由紀子さんの若い頃から現在に至るまでの歩みを振り返ります!
【画像】柏木由紀子は若い頃美人!
10代(1957年~1967年)
引用元:amazon
柏木由紀子さんは、1947年(昭和22年)12月24日、東京都世田谷区に生まれました。幼少期は引っ込み思案な性格でしたが、母親の勧めで小学5年生の時に劇団若草に入団しました。
最初は緊張しがちで、カメラの前でも戸惑うことが多かったそうですが、徐々に表現する楽しさを知り、自信をつけていきました。
入団後はお芝居よりも、ファッションショーや雑誌『女学生の友』(小学館)などでモデルを務めることが多く、その清楚で可憐な雰囲気が注目を集めました。特に制服姿の撮影では、その上品で柔らかな表情が評判となり、多くの読者の憧れの存在になりました。
上の画像は1967年1月号の「女学生の友」(当時19歳)のものです。実に可憐ですよね!
引用元:松竹
柏木さんは高校2年生の時、知人の勧めで松竹映画『明日の夢があふれている』(1964年)に出演し、映画デビューを果たしました。
当時は演技経験が少なく、撮影現場では緊張の連続でしたが、共演者やスタッフに支えられながら、徐々にカメラの前での表現に慣れていったそうです。特に共演した三田明さんとの掛け合いが大きな学びとなり、彼女の演技に対する意識が深まるきっかけとなりました。
引用元:X「柏木由紀子」『若い真珠』1stシングル「ビクターレコード·日本ビクター」65年12月発売。女学生の友連載「若い真珠」よりA面『若い真珠』B面『乙女の願い』 #レコード食堂 https://t.co/IvAMSYrS16 pic.twitter.com/PP6kHTYb3e
— レコード食堂 杉戸町 (@A813tea) February 8, 2025
映画出演をきっかけに、三田明さんの所属事務所から歌手デビューの話が持ちかけられます。
元々、歌を本格的に学んだ経験はなかったものの、持ち前の透明感のある声質が評価され、翌1965年(当時18歳)に『若い真珠』でレコードデビューを果たし、当時のアイドルらしい清楚で可憐なイメージが多くのファンを魅了し、歌手としても注目を集めました。
歌詞の内容が若い女性の純粋さを表現しており、柏木さん自身もその時期に抱えていた恋愛感情と重ね合わせて歌っていたそうです。彼女はこの歌を通じて、青春時代の輝きや甘酸っぱさを感じていたとのこと。青春ですね!
引用元:Discogs
1966年(当時18歳)TBSで放映されたドラマ「東京の人」で、柏木さんは映画やモデル活動を通じて培われた表現力が評価され、ヒロイン役に大抜擢されました
柏木さん自身もこの役に対し、「自分に務まるのか不安でしたが、撮影が進むにつれて役に入り込むことができ、貴重な経験になりました」と語っています。この作品をきっかけに、柏木由紀子さんの女優としての存在感が広く認知され、テレビ業界での活躍が本格化していきます。
上の画像は同時リリースされた「東京の人」の主題歌レコードのカバーです。初々しいですよね!

柏木さんは歌を歌うのが好きだったのかな?

幼い頃から童謡を歌うのが好きで、音楽が自然と身近な存在だったそうよ。歌手デビューについては、とても思い入れがあって、大切な思い出になっているようよ!
20代(1967年~1977年)
引用元:X【5月12日といえば!①】
— しがない三四郎 (@shinya_bokudake) May 11, 2019
『炎の青春』〔NTV〕
放送開始(1969〈昭和44〉年)記念日!!😬😤😂#東山敬司 #柏木由紀子 #佐藤英夫 #北沢彪 #平田昭彦 #梅津栄 #君島清美 #梅田智子 #徳永礼子 #水谷豊 #浜木綿子 #森川信 #太宰久雄 #田崎潤 #広瀬健次郎 @retoro_mode pic.twitter.com/odyiUAI7Mo
その後、柏木由紀子さんは東宝テレビ部に所属し、テレビドラマを中心に活動されます。1969年(当時21歳)で出演したドラマ『炎の青春』では、マドンナ的存在の教師役に抜擢されました。
生徒たちを温かく見守る姿は、視聴者からの好評を得て、彼女の代表的な役の1つとなりました。
引用元:YouTube
上の映像は『細腕繁盛記』という1970年(当時23歳)に放送されたテレビドラマで、大阪から静岡県伊豆半島に嫁いだ主人公の女将が逆境を乗り越え、旅館を繁盛させる姿を描いています。この作品は視聴者から高い評価を受け、続編や関連作品も制作されるなど、長く愛されるシリーズとなりました。
本作で、柏木由紀子さんは主人公の義妹役を演じ、その温かみのある存在感とリアルな演技が高く評価されました。
彼女が演じた義妹は、最初は家族内で意見の相違や些細な衝突があったものの、物語が進むにつれて主人公を心から支える存在へと変貌します。困難に直面した際、彼女のひとことや行動が、家族の絆を再確認させる温かな瞬間を生み出し、視聴者に強い印象を与えました。
撮影現場で、柏木さんは共演者やスタッフとのコミュニケーションを大切にし、実際の家族のような温かい雰囲気作りに尽力したと伝えられています。この作品の大ヒットで、柏木由紀子さんの知名度も大きく上昇しました。
引用元:スポニチ、Newsポストセブン
1971年12月8日(当時23歳)、柏木由紀子さんは、昭和を代表する大スター・坂本九さん(当時29歳)と結婚しました。このビッグカップルの誕生は当時大きな話題となり、多くのファンに祝福されました。
お2人は約1年間の交際を経て結婚しました。柏木さんの清楚で上品な雰囲気と、坂本九さんの明るく親しみやすい人柄がぴったり合い、理想の夫婦像としても注目を集めました。詳しい馴れ初めについては後述します。
上の画像1枚目は、茨城県の笠間稲荷神社での結婚式の写真です。上画像2枚目は東京の高輪プリンスホテルで華やかに開催された披露宴のもので、多くの関係者が2人の門出を祝福しました。

坂本九さんの代表曲って何かな?

「上を向いて歩こう」ね。世界的にヒットして、「SUKIYAKI」として
海外でも大人気になって、今もなお多くの人に愛される名曲よ。
他には「見上げてごらん夜の星を」や「明日があるさ」も有名よ!
30代(1977年~1987年)
引用元:Newsポストセブン、Newsポストセブン
1971年(当時24歳)の結婚後、柏木由紀子さんは女優の仕事をセーブし、坂本九さんと寄り添う日々を過ごしました。九さんは「一緒に行こう、その方が楽しいよ」と、ゴルフやテニス、外出にもいつも誘ってくれる優しい夫で、仕事以外の時間は、ほとんど一緒に過ごしていたそうです。
1973年(当時26歳)に長女・花子さん、1976年(当時29歳)に次女・舞子さんが誕生し、夫の九さんはとても子煩悩で、忙しい中でもおむつを替えたり、夜中に寝かしつけたりと、子育てに積極的に参加する愛情深い父親でした。幸せに満ちた温かい家庭だったことが伺えますね!
上の画像1枚目は1980年(当時33歳)の時、お子さんの七五三の時の家族写真です。画像2枚目でもとても仲がよさそうな雰囲気が伝わってきますね。
引用元:日刊スポーツ
1985年8月12日、羽田発大阪行きの日航123便が、離陸後に機体トラブルを起こし、午後6時56分に群馬県内の山中へ墜落しました。この事故で乗員乗客520人が犠牲となり、単独の航空機事故としては世界最悪の大惨事となりました。
その中には、柏木由紀子さんの最愛の夫・坂本九さんの姿もありました(享年43歳)。
日航機墜落事故から4日後、柏木由紀子さん(当時38歳)は群馬県御巣鷹山近くの遺体安置所で、変わり果てた夫・坂本九さんと対面しました。
坂本九さんがいつも身につけていたペンダントは、墜落の衝撃で鎖が引きちぎれ、四角いペンダント部分は折れ曲がって胸に突き刺さっていたといいます。
「棺の横で一生分の涙を流しました。結婚してからそれまでずっと、主人がすべてフォローしてくれていたので、私はうまく答えられなくても主人の隣でにこにこ笑っていればよかった。彼なしでは生きていけない、もうこの先どうしていけばいいのか、全くわかりませんでした」と柏木さんは振り返っています。
引用元:Newsポストセブン、amazon
最愛の夫・坂本九さんを亡くした後、柏木由紀子さんは深い悲しみに包まれていました。そんな中、娘たちから「これからどうなるの? ママが働かないと食べていけないの?」と聞かれ、胸が締めつけられる思いだったといいます。
それまで何でも夫に頼っていた自分を奮い立たせ、「負けていられない、頑張らなくちゃ」と決意した柏木由紀子さん。家族を守り、子供たちを安心させるために仕事を再開しました。
芸能界復帰後、最初の仕事は1986年1月(当時38歳)でした。夫の九さんが長年司会を務めていた広島のクイズ番組を引き継ぎ、新たな一歩を踏み出しました。
上の画像1枚目はその時のものです。それまでずっと黒い服ばかり着ていた柏木さんが、ピンクのシャネルのスーツを着て、自分を奮い立たせていたそうです。気分が一新し、ファッションの力を感じるきっかけになりました。
同年、柏木由紀子さんは著書『上を向いて歩こう』(上画像2枚目)を出版しました。この本には、坂本九さんとの思い出や、突然の別れ、そして家族の温かい絆が綴られています。九さんが亡くなったときの記述は胸が締めつけられるような悲しさですが、同時に九さんの人柄や、家族の深い愛情が伝わる1冊です。

広島での司会を引き受けたのは何か理由があるのかな?

『広島は原爆でどん底に落ちてからよみがえった。だからこの地であなたの仕事を始めてほしい』と声をかけられて、それがすごくうれしかったそうよ。絶望から立ち上がった人の言葉は重いわね。
40代以上(1987年~)
引用元:講演会なび、スポーツ報知
飛行機事故後、柏木さんのもとには講演会の依頼が次々と舞い込みました。
当初、柏木さんは「人前で話すなんて無理」と思っていましたが、家計を支えるため、そして九さんの想いを伝えるために「チャレンジしてみよう」と決意し講演活動を始めました。現在(2025年2月時点)も、女性を対象に家族愛や夫婦愛について語り続けています。
上の画像1枚目は講演会なびの柏木さんの紹介ページです。長年にわたり精力的に活動されています。
さらに、2004年(当時57歳)には娘2人と共に家族ユニット「ママエセフィーユ」を結成しました。坂本九さんの楽曲をカバーし、彼の映像や歌声と組み合わせた家族4人の共演は大きな話題となりました。現在も全国でコンサートを開催し、九さんの音楽と想いを届け続けています。
上の画像2枚目は2018年(当時71歳)の「ママエセフィーユ」クリスマスコンサートの時のものです。両隣の娘さんのお姉さんに見えてしまうぐらいお若いですよね!
引用元:Instagram、 クロワッサン
2017年にInstagramを始め、私服コーディネートを紹介し始めた柏木由紀子さん。おしゃれで品のあるスタイルが注目を集め、2025年2月時点でフォロワーは10万人を超えています。
2023年(当時75歳)頃には「シニア世代のおしゃれ番長」と話題になり、ついには自身のファッションブック
『柏木由紀子ファッションクローゼット』を出版されました。(上Instagram)
「SNSでファッションを見てくださる方がいて、褒めていただくと嬉しくなり、元気をたくさんもらっています」と語る柏木さん。悲しみを乗り越え、年齢を重ねても輝き続ける姿は、多くの人に勇気と憧れを与えています。
上の画像2枚目は2023年のファッション雑誌の取材時のものです。「奇跡の75歳!」というタイトルにピッタリですね!

柏木さんにとってファッションはどんな存在なのかな?

「どんなときも上を向く力をくれる、おしゃれをすることが私の生きがい。」とおっしゃってるわ。年齢を重ねてもますます美しいお姿は女性の憧れよ!
柏木由紀子さんが所属する”坂本九音楽事務所”には他に誰が所属してる?
引用元:坂本九音楽事務所
柏木由紀子さんの所属する坂本九音楽事務所には、坂本九さん、大島花子さんや大島舞子さんなどが所属しています。
【画像】柏木由紀子と坂本九の馴れ初めや再婚しない理由は?娘は宝塚女優!
柏木由紀子と坂本九の馴れ初めは?再婚しない理由は?
引用元:Newsポストセブン、ABEMATIMES
柏木由紀子さんが坂本九さんに初めて出会ったのは、撮影スタジオでのことでした。そのとき、九さんは台本の切れ端に電話番号を書き、柏木さんに渡しましたが、柏木さんは連絡をすることなく時間が過ぎていきます。
それから1年後、再び坂本九さんの楽屋で再会し「ちょっと待って」と言いながら、九さんは再び電話番号を書いたメモを柏木さんに渡しました。今度こそ、そのメモがきっかけとなり交際がスタートします。
「最初は、お兄さんのような存在で、いろんなことを教えてくれる憧れの人でした」と語る柏木さん。当時は女優業が順調で結婚は考えていなかったものの、一緒にいる時間が何より楽しく、「結婚しなくちゃ、この人とこれからもずっと一緒にいられない」と強く思うようになったそうです。
九さんの優しさと行動力、そして柏木さんの素直な想いが、運命の結婚へとつながったのですね。
上の画像1枚目は交際中のお2人です。仲がよさそうなのが一目でわかりますね。上の画像2枚目はパリの新婚旅行のラブラブな1枚です。
引用元:Newsポストセブン
坂本九さんを亡くして以降、柏木由紀子さんは再婚せず、独身人生を歩んできました。
「なぜ再婚されなかったのか?」と問われることもあったそうですが、その理由について、柏木さんは「(夫は)私にとって大きい、存在が大きいから。」と語っています。
九さんと過ごした日々の思い出や、深い愛情が心の中にずっと生き続けているからこそ、再婚という選択肢は考えなかったのかもしれません。今も九さんの想いを胸に、家族とともに温かく充実した日々を過ごされています。
上の画像は2021年、74歳のお誕生日の家族ランチ写真です。お若いですね!

柏木さんの現在の生活はどんな感じなのかな?

柏木さんは日々の小さな幸せを大切にしながら生活しているそうよ。
「今日は何を楽しもう?」と考えながら、少し華やかな色の服を選んだり、お部屋の雰囲気を変えたり、ちょっとした工夫で毎日を彩っているんだって。人生のどんな時も、前向きに楽しむ姿勢が素敵よね!
柏木由紀子の娘は宝塚女優!
引用元:駿河屋
1976年、坂本九さんと柏木由紀子さんの次女として誕生した舞阪ゆき子さん(本名 大島舞子)。幼少期から芸能の世界に親しみ、1994年には約50倍の難関を突破して宝塚音楽学校へ入学されました。
1996年に宝塚歌劇団に入団し、月組公演『CAN-CAN』で初舞台を踏みました。その後、雪組に配属され、華やかな舞台で活躍してきました。
同期には、後にトップスターとなる蘭寿とむさんや壮一帆さん、トップ娘役となる紺野まひるさんがいます。6年間の舞台人生を経て、2002年に東京公演『愛 燃える/Rose Garden』を最後に退団しました。
引用元:坂本九音楽事務所、舞阪ゆき子オフィシャルブログ
その後、舞阪ゆき子さんは、母親で女優の柏木由紀子さん、姉で歌手の大島花子さん、と共に「ママエセフィーユ」を結成しています。
フランス語で「母と娘たち」という意味を持ち、2004年から音楽活動をスタートしました。上の画像はその時野ものです。家族だからこそ生み出せるハーモニーと、九さんへの想いが込められた歌声が、多くの人の心を温かく包んでいます。
舞阪さんは新たな夢に挑戦し、2009年12月にドッグウェアブランド「chu♥che(クーチェ)」を立ち上げ、プロデュースやデザインなどを手掛ける実業家としても活躍されています。 宝塚で培った感性を活かし、おしゃれで機能的なドッグウェアを生み出しています。
2013年11月には一般男性との結婚を発表し、 宝塚の世界からビジネスの分野へと活躍の場を広げ、充実した人生を歩んでいます。

舞阪ゆき子さんがドッグブランドを立ち上げた理由は何なのかな?

8歳のときに最愛の父・坂本九さんを亡くし、深い悲しみに暮れていた舞阪さん。そんな彼女を支え、癒してくれたのが、母・柏木由紀子さんが贈ってくれた1匹の犬だったそうよ。「犬がそばにいてくれたことで、悲しみが少しずつ和らぎ、心が救われました。」と言っているわ。そんな愛犬に恩返しがしたかったそうよ!
柏木由紀子さんがデビューした1964年はこんな年だった!
引用元:NEWSポストセブン、朝日新聞、朝日新聞
柏木由紀子さんがデビューした1964年は「東京オリンピック開催」、「東海道新幹線開通」、「ケネディ大統領暗殺」などの出来事があり、話題となりました。
また、この年の流行語は、「鍵っ子」が受賞しました。
柏木由紀子のプロフィール・SNS
引用元:坂本九音楽事務所
プロフィール
- 名前:柏木 由紀子(かしわぎ ゆきこ)
- 本名: 大島 由紀子(おおしま ゆきこ)
- 生年月日:1947年12月24日
- 年齢:77歳(2025年2月現在)
- 出身地:東京都
- 血液型:A型
- 趣味:ファッション、旅行、料理
- 特技:ピアノ、ダンス、トーク
- 所属事務所:坂本九音楽事務所
SNS
柏木由紀子ファッションクローゼット 好評発売中!#発売前重版 #奇跡の75歳 #シニア世代のファッション番長 #シニア世代のファッショニスタ #楽天ブックスファッション部門一位獲得https://t.co/CbDmsldkpe
— 柏木由紀子公式 (@yukikokashiwagi) June 3, 2023
- Instagram URL:https://www.instagram.com/yukiko_kashiwagi/
- 公式ブログ URL:https://ameblo.jp/yukikokashiwagi/


柏木さんが2012年にブログを開設したきっかけは何なのかな?

長女・花子さんが「出かけない日でも毎日コーディネートを考えて身支度をする。その姿を誰にも見せないのはもったいない!」と感じて、ブログを勧めたそうよ。ファッションや日々の暮らしを発信することで、多くの人に元気やおしゃれの楽しさを届けているわ!