世界平和統一家庭連合の教祖である文鮮明氏の妻で、日本でも幾度となく話題に取り上げられている韓鶴子さん。
生い立ちから、文鮮明氏の妻となった経緯、子供達との確執、後継問題、病気など様々な話題がありました。
今回は韓鶴子さんの若い頃を振り返り、現在の活躍に至るまでの変遷をお届けいたします！
d【画像】韓鶴子は若い頃から女帝？
10代（1953年～1963年）
引用元：kogensha
韓鶴子さんは、1943年2月10日、日本統治下朝鮮の平安南道で生まれ、朝鮮独自のキリスト教である聖主教の信者で、宗教活動に多忙だった母、ホン・スネに代わり、祖母が育ててくれたそうです。上の画像は1950年頃、韓鶴子さん8歳くらいでしょうか。
韓鶴子さんは当時を振り返り以下のようにお話しされています。
「私は幼い年でしたが、戦争の残酷さを直接目撃し、悲惨な避難民の生活を経験しました。純朴な人々がまるで虫けらのように死んでいき、親を失った子供たちが泣き叫びながら街頭をさまよっていました。私は数えで八歳にして、戦争は地上から永遠に消え去らなければならないという思いを強く持ちました」
引用元：光言社ポータルサイト
その後、母が文鮮明氏を「再臨のメシア」と信じる旧統一教会の信者となり、その影響で韓鶴子さんもその教えに触れて行ったそうです。
引用元：kogensha
そして、1960年3月27日、韓鶴子さんが17歳の時に、23歳年上の初代教祖文鮮明氏と婚約し、その10日後に結婚しました。上の画像は3月16日に行われた文鮮明氏との成婚式での1枚です。
その結婚に至る経緯も教団独特なもので、まず結婚前の1959年10月から信者たちに相手を明らかにせず「天の命によって結婚準備をする」と伝えます。そしてその後「信者たちの夢に韓鶴子が出てきた」として婚約を発表するという「聖婚」と呼ばれる結婚形式が取られました。
結婚の時、文鮮明氏から「私たちはこれから、天国の門を開く真の父母になるための厳しい道を行かなければならない」と言われ、韓鶴子さんは、「すでに覚悟しておりますので、何もご心配なさらないでください」と答えたそうです。
文鮮明氏と結婚した事で、韓鶴子さんは歴史上初めて完成した女性として全人類の「真（まこと）の母」と意義付けされ、教団内では「真のお母様」と呼ばれました。夫の文鮮明氏は「真の父」となり、呼ぶときは「真の（御）父母様」と崇められていたそうです。
引用元：kogensha
上の画像も1960年代、韓鶴子さん17歳頃の写真です。旅行か何かでしょうか。普段の活動時とは少し違って表情が穏やかです。
ギモンくん特殊な形の結婚だと思うんだけど、何か迷いはなかったのかな。
カイケツさん韓鶴子さんが文鮮明氏に出会ったのは13歳の時なの。その時に挨拶すると文鮮明氏は驚いたように「韓鶴子が韓国の地に生まれた。韓鶴子が韓国の地に生まれた。韓鶴子が韓国の地に生まれた」と呟いたそうだよ。
同じ時に韓鶴子さんも夢や神からの啓示で、自分が文鮮明と結婚することを感じていたそうで、2人は結ばれる運命だったのかもしれないね。
20代・30代（1963年〜1983年）
引用元：光言社ポータルサイト
上の画像は1967年6月、韓鶴子さん24歳の時、文鮮明氏と子ども3人を連れて来日した時のものです。
本部教会にて信者が集まる中、韓鶴子さんは「皆さんにお会いする時の心情は、言葉で表現することができないような、切実なる感じが致します。言いたいことはたくさんあるのですけれど、この膨らんだ胸に躍るこの気持ちを言い表すことができないのであります」と言葉が通じない苦しい心情を話されたそうです。
その後も、文鮮明氏と共に教団の活動に勤しみ、1968年(当時25歳)には「国際勝共連合」「世界平和教授アカデミー」「世界平和宗教連合」「世界平和連合」「世界平和家庭連合」「世界平和超宗教超国家連合」「天宙平和連合」「世界平和国会議員連合」などの国際平和機関を次々に創設して教団の活動の場を広げています。
その活動の一環として、1977年5月(当時34歳)には聖婚17周年を記念した行事が米・ニューヨークで開催され、韓鶴子さんは、今まで語っていなかった自身の胸の内を、文鮮明氏と信者の前で語ったそうです。
また1983年(当時39歳)の頃には、アメリカ政府が文鮮明氏を脱税の容疑で起訴しようと動いていた、教団にとって深刻な時期でした。韓鶴子さんは心中穏やかではない日本食口(シック/旧統一教会の教会員のこと)を案じ、激励する為に来日しました。
ギモンくん食口(シック)とは、どういう意味が込められているんだろう。
カイケツさん韓国でシックは家族や兄弟姉妹という意味が込められているんだけど、教会では、神様を信じ、文鮮明氏をメシヤだと信じ、統一教会員になった人の事をシックと呼ぶみたいだよ。
40代以上（1983年～）
引用元：kogensha
上の画像は2021年の7月に発行された韓鶴子さんの自叙伝です。当時78歳ころかと思います。幼少期から結婚、これまでの歩みなど、あまり語られてこなかった韓鶴子さんの様々な想いが細かく書き綴られている1冊となっています。
韓鶴子さんは若い頃の写真などがあまり出ていないのですが、本には幼少期からの写真も載っているようなので、気になる方は手に取ってみても良いかもしれません。
引用元：YouTube
上の映像は2023年7月、韓鶴子さん80歳ころの動画です。信者の前で日本や日本の政治家について話をしている動画ですが、かなり強めの口調で話をしています。
内容としては「日本は第２次世界大戦の戦犯国家だということ。原罪の国なのだ。ならば被害を与えた国に賠償をしなければならない。日本は、韓国のおかげで経済の大復興をなし得たことを、忘れてはいけない」
「日本の政治家たちは、統一教会をどうしようとしている？苦しめているではないか。この道を歩んでいる日本の政治はどうなる？滅びるしかないだろ！政治家たち、岸田に教育を受けに来いと伝えなさい」という、日本人にとっては首を傾げたくなるような内容だったようです。
これについて、旧統一教会を長年取材している方の話によれば、「安倍元総理の銃撃以降、日本からの送金がなされておらず、教団は財政難にあり、日本からの献金を正当化しようとしている」との見解を示していました。
ギモンくん今年82歳と恒例の韓鶴子さんは、普段どんな生活を送っているのかな。
カイケツさん韓鶴子さんが今暮らしているのは「天正宮博物館」という所で、建てた際の総工費は300億円に上ったそうよ。誰と暮らしているのかは情報がないんだけれど、家政婦さんや付き人がいるかもしれないね。
また、韓鶴子さんは何年も前から糖尿病を患っていて、その合併症で目も悪くなっているみたい。ここ最近表に出てくる時はずっとサングラスをかけているけど、その影響だと思うよ。
韓鶴子さんが総裁を務める世界平和統一家庭連合とは？
引用元：女性自身、スポニチ、スターダストプロモーション
韓鶴子さんが総裁を務める世界平和統一家庭連合とは、1954年に夫である文鮮明氏によって、韓国のソウルで設立された新興宗教団体です。
団体の目的としては真の愛を中心として「神の下の人類一家族」という理念に基づき、生きる生活と真の家庭運動の推進を通して、自由・平和・統一・幸福の世界を実現することとされています。
旧略称は統一教会で、日本では合同結婚式をする事で知られており、資金問題などで度々話題に挙げられる団体です。日本人で団体と繋がりがあるとされている有名人は俳優の桜田淳子さん、藤岡弘さんや椎名桔平さんなどが挙げられます。
【画像】韓鶴子の子供は何人？後継者は誰？
韓鶴子の子供は何人？
引用元：friday
引用元：kogensha
上の画像1枚目は夫の文鮮明氏と韓鶴子さんの結婚写真、画像2枚目は2人と子供達の家族写真です。韓鶴子さんは1960年、17歳の時に夫の文鮮明氏と結婚し、その年に第1子となる長女を出産しました。
その後、毎年のように出産し続け1982年(当時39歳)までに男の子7人、女の子7人の計14人の子供を出産しました。
2人にとって、この出産はとても大きな意味があったと言われていて、「人類の救いは、文鮮明夫妻が聖婚されて人類の真の父母となることで成就する」と信じられており、13人以上の出産に万民の祝福の恩恵が懸かっていました。
12という数字には東西南北の四方を完成するという意味があり、そこに1を加えた13は中心の位置に当たります。それによって、摂理の完成を目指し、未来に向けて永遠に発展していける道が開かれると信じられていたのです。
こうして13人を超えて14人もの子供を出産した韓鶴子さんでしたが、これまでに長男、次女、次男、6男が事故や自殺などで亡くなっており、現在(2025年3月時点)は10人になっているそうです。
ギモンくん韓鶴子さんには14人の子供がいるけれど、夫の文鮮明氏は、その前に2度結婚していたみたいだね。
カイケツさんそうなの。韓鶴子さんとの結婚前の2度の結婚で、2人息子さんがいるから、異母兄弟も含めると16人という事になるね。
韓鶴子の後継者は誰？
引用元：FNNプライムオンライン
引用元：X#統一教会と自民党の解散を求めます#もう統一創価政権いらない #実はカルト宗教のデパートな日本会議もいらない #韓鶴子をハンハクチャと読めたらアウト
— BLACK★PEPPER (@2019MCU23SW9) July 26, 2022
私は最初「カンツルコ」と読んだよ。 pic.twitter.com/iSvO2qxODJ
上の画像1枚目は7男のムン・ヒョンジンさん、画像2枚目は後継者争いをわかりやすくした家系図です。
2012年9月3日、まだ統一教会だった頃の総裁である文鮮明氏が、ソウル市内の病院で肺炎などの合併症により死去しました。これにより、教会の莫大な遺産を巡って争いが繰り広げられ、息子たちが次々に離反し、妻である韓鶴子さんの独裁体制になりました。
文鮮明氏が生前、最初に跡を継がせようとした長男のムン・ヒョジンさんは、教団に興味がなく音楽の道へ進み、その後心臓麻痺で死亡、次男ムン・ホンジンさんも交通事故で死亡しています。
そこで抜擢されたのが、3男のムン・ヒョンジンさんだったのです。しかしムンヒョンジンさんは、統一教会の宗教色を薄めてしまい、父親の逆鱗に触れて教団から追放されました。
韓鶴子さんは現在高齢とあって、糖尿病などの影響で1人で歩けない状態だとも言われています。
もしもの事態になれば、後継者争いが再燃するでしょう。後継者候補は教団ナンバー2とされる5女のムン・ソンジンさんと言われていましたが、実際には2019年に世界平和女性連合主席副会長に降格となっている為、現時点では候補外でしょう。
ここで有力候補となってくるのが、韓鶴子さんの直属である総裁秘書室長のチョン・ウォンジュさんと、秘書室事務総長兼秘書副室長のユン・ヨンホさんという非血縁者の2人なのですが、宣教本部長となったヨン・ユンホさんが有力なのだそうです。あともう1人、韓鶴子さんが後継者にしたがっているというのが、亡くなった長男の息子だというのです。
自分の子供達は誰も言うことを聞かないので、意のままになりそうな側近や孫を後継者にしようというのでしょうか。想像するに大波乱となりそうですが、ここは静かに見守っていきたいと思います。
ギモンくんここに出てきていない子供達もいると思うんだけど、家庭環境はなかなか複雑だったみたいで、ムン・ヒョンジンさんは「ネグレクトだった」と批判しているんだよね。
カイケツさんそうなの。子どもが生まれるとすぐに統一教会の「兄弟姉妹」と言われる人に預けてしまって、養育にはあまり関わらなかったみたい。「文鮮明夫婦が子どもの面倒を見たり遊んでやったりしているのを一度も見たことがない」との証言もあったみたいだよ。
これについて文鮮明氏は「大衆を改宗するのが第一で、個人的な幸福を追求するのはわがまま」と説明しているけど、結果として子供から批判される事態になってしまったね。
韓鶴子のプロフィール・SNS
引用元：47NEWS
プロフィール
- 名前：韓鶴子（ハンハクチャ)
- 生年月日：1943年2月10日
- 年齢：82歳（2025年2月現在）
- 出身地：韓半島平安北道定州郡
- 血液型：B型
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ギモンくん韓鶴子さんは信者から「真のお母様」と呼ばれているけれど、どういう意味があるんだろう。
カイケツさん歴史上初めて完成した女性として、「全人類の真（まこと）の母」という意味で真のお母様と呼ばれているみたい。
他にも「マザームーン」とも呼ばれることもあって、マザーはそのまま母という意味だけど、ムーンは月という意味ではないんだって。文鮮明氏の文を英語にすると「MOON」という表記になるから「MOON」家の「母」という意味でマザームーンとなったみたいだよ。