20代から多くの舞台で活躍を続けている栗原小巻さん。
79歳の現在(2025年3月時点)に至るまで、現役を貫き、多くの舞台やテレビドラマなど映像作品を携わってこられました。
今回は栗原小巻さんの若い頃を振り返り、現在の活躍に至るまでの変遷をお届けいたします!
【画像】栗原小巻は若い頃かわいい!
10代(1955年~1965年)
引用元:NHK
栗原小巻さんは、1963年(当時18歳)に東京バレエ学校を卒業後、俳優座養成所に入所しました。そして養成所在籍中の1964年(当時19歳)にNHK総合テレビの連続ドラマ「虹色の設計」で女優デビューしました。
上の画像はデビューしたての頃の栗原小巻さんです。目がぱっちりしていて可愛らしいですが、10代とは思えない色気がありますね。
当時のNHKドラマの演出を手掛けていた近藤晋さんは、栗原小巻さんのことを「ドラマ初出演ながら落ち着いていた。いい日本女性の印象だった」とお話しされています。
その後はRKB近鉄金曜劇場「山ほととぎす ほしいまま」にも出演し、20代では華々しく脚光を浴びます。

栗原小巻さんが活動の軸にしている舞台はいつから出演しているの?

20代からみたいだよ!10代では修行していたんだろうね!
20代(1965年~1975年)
引用元:NHK
栗原小巻さんは、1967年(当時22歳)の時に、NHKの第5作目の大河ドラマ「三姉妹」で3女の雪(ゆき)を演じ脚光を浴びます。長女役には岡田茉莉子さん、次女役には藤村志保さんといった当時の映画スターを起用されましたが、栗原小巻さんは新人で話題になりました。
同じく当時人気だった吉永小百合さんのファンの「サユリスト」に対し、栗原小巻さんのファンは「コマキスト」と呼ばれ、このドラマ「三姉妹」はコマキストを多くつくりました。
上の画像は雪役を演じている時のものです。目鼻立ちがはっきりしていてとっても可愛らしいですね。その後も「三人家族」「みつめいたり」「風林火山」など、次々とドラマ出演し人気を高めていきます。
また、後年の活躍の主軸でもある舞台にも初出演します。1968年(当時23歳)に日生劇場「三人姉妹」イリーナ役で初舞台にあがりました。
20代では、1968年(当時23歳)に「東海道四谷怪談」、1971年(当時26歳)に「そよそよ族の叛乱」、1973年(当時28歳)に「オセロ」等の舞台作品にも出演し、舞台女優としても活躍の場を広げていきました。
引用元:シネマNAVI
栗原小巻さんは、1974年(当時29歳)の時に、日本と旧ソ連の合作映画「モスクワわが愛」に出演しました。上の画像は映画のワンシーンです。栗原さんの切ない表情が、とても艶っぽいです。
その後も1978年(当時33歳)に「白夜の調べ」、1990年(当時45歳)に「未来への伝言」といった合作映画や1981年(当時36歳)には舞台「櫻の園」にも主演し、国際的にも活躍しています。
世界にも活動の場を広げた栗原さんの特技はロシア語ということで、歌番組でロシア語の歌を披露したこともあるそうです。

栗原小巻さんのロシア(旧ソ連)とのかかわりはいつからだったんだろう?

東京バレエ学校在学時(当時15歳)にロシア出身の先生にバレエを習ったのが初めだったみたいだよ。恩人と言えるほどの関係だったんだって!
30代(1975年~1985年)
引用元:朝日新聞
栗原小巻さんは、1979年(当時34歳)の時に、舞台「アントニーとクレオパトラ」でクレオパトラを演じます。上の画像はその時のもので、メイクも髪型も似合っていて美しいですね。
演出家は劇団俳優座の初代代表でもある千田是也さんで、1978年(当時33歳)の「ルル」や1991年(当時46歳)の「復活」等、栗原小巻さんと千田是也さんのコンビは多くの演劇を作り出しています。

30代では舞台を中心に活動していたの?

1982年に「土曜ワイド劇場」や1983年に「大奥」等に出演はしていたけど、活躍の主軸は舞台だったみたいだよ!
40代以上(1985年~)
引用元:コモレバWEB
栗原小巻さんは、1986年(当時41歳)の時に、ベルトルト・ブレヒト作「セツアンの善人」の舞台で主演を務めました。上の画像は出演時のものです。
この舞台で栗原小巻さんはシェンテとシュイタという一人二役を演じました。そんな大役を演じられるのはすごいですね!演出家の千田是也さんとコンビを組み中国を訪問して、北京、上海、広州、香港で公演し、中国でも人気を博することになりました。
後に栗原小巻さんは日本中国文化交流協会の理事長にもなり、「文化で「ぬくもり」を伝えたい」とお話しされています。
引用元:NHK
栗原小巻さんは、NHKドラマにも多く出演されています。2017年(当時72歳)の時には大河ドラマ「おんな城主 直虎」に徳川家康の生母、於大の方を演じ話題となりました。
大河ドラマは1978年の「黄金の日日」以来、39年ぶりの出演となりました。
栗原小巻さんはNHKについて「NHKドラマは私の俳優人生の始まりです。又、折々に素晴らしい作品に出合いましたこと、深い喜びです。」とお話しされています。
上の画像は出演した時のものです。家康を説くシーンなのですが、栗原さんの気迫が伝わってきます。

栗原小巻さんはNHK作品に何作品出演したのかな?

NHKによると7作品に出演したみたい。内5作品は大河ドラマだよ。
【画像】栗原小巻に夫はいない?結婚しない理由や現在の活動は?
栗原小巻に夫はいない?結婚しない理由は?
引用元:BSイレブン
引用元:木下惠介記念館
栗原小巻さんは2025年現在、独身です。20代の時には共演していた故・竹脇無我さんや、北大路欣也さんと恋愛関係にあると噂にはなりましたが、真偽は定かでありません。
メディアにあまりプライベートは語らず、結婚や恋愛の話は避けてきたように感じられます。
ある時、結婚しなかった理由を尋ねられたインタビューに対して「女優としてのこだわりというよりは、その時その時で選んだ道の結果だった」とお話しされています。
結婚という枠にとらわれることなく、ご自身の女優人生を楽しんでいる、そんな風にも感じられます。

栗原小巻さんは竹脇無我さんや北大路欣也さんとドラマで共演したのかな?

竹脇無我さんとはドラマ「3人家族」「二人の世界」、北大路欣也さんとは「スリランカの愛と別れ」で共演しているよ。
栗原小巻の現在の活動は?
引用元:エイコーン
引用元:gooニュース
栗原小巻さんは79歳の現在も舞台に立ち続けています。2025年3月には舞台「Анна Каренинаアンナ・カレーニナ[新版]」で主演を務めました。
本作は、1974年(当時29歳)に初めて栗原小巻さんが演じ、その後2009年(当時64歳)からは例会として全国各地で公演されています。1974年から51年経っても美しく演じられる姿は圧巻でしょうね。
また、2024年に出演した「徹子の部屋」では、15年ほど前から舞台の衣装デザインも手掛けているとお話しされていました。こどものころからお母さんとミシンで服作りをしていたそうで特技も洋裁とあるので、素敵な衣装を作られるのが予想できますね。

栗原小巻さんは、今はどれくらい舞台に立つのかな?

2025年現在でも、年間50ほどの舞台に立ち続けているみたいだよ。
栗原小巻さんがデビューした1964年はこんな年だった!
引用元:Calbee、日本オリンピック委員会、タウンニュース
栗原小巻さんがデビューした1964年は、「かっぱえびせん発売」、「東京オリンピック開催」、「日本初のコインロッカー設置」などの出来事があり、話題となりました。
また、この年の流行語には「おれについてこい」、「ウルトラC」、「みゆき族」等がありました。
栗原小巻のプロフィール・SNS
引用元:朝日新聞
プロフィール
- 名前:栗原小巻(くりはらこまき)
- 本名: 栗原小巻
- 生年月日:1945年3月14日
- 年齢:79歳(2025年3月現在)
- 出身地:東京都
- 血液型:O型
- 趣味:読書、三線
- 特技:洋裁、ロシア語、クラシックバレエ
- 所属事務所:エイコーン
受賞歴
- 1967年:エランドール賞新人賞
- 1969年:第9回日本放送作家協会賞女性演技者賞「3人家族」「みつめいたり」
- 1969年:第1回テレビ大賞優秀タレント賞
- 1971年:第6回紀伊國屋演劇賞個人賞「そよそよ族の叛乱」
- 1972年:第10回ゴールデンアロー賞映画賞「忍ぶ川」
- 1972年:第27回毎日映画コンクール女優演技賞「忍ぶ川」
- 1981年:芸術祭賞優秀賞「ロミオとジュリエット」
- 1981年:芸術祭賞「復活」

2回受賞している芸術祭賞ってどんな賞なの?

文化庁が主催する芸術祭で伝統芸能や現代舞台芸術を披露して贈られる賞みたいだよ。